tomoyatt’s blog

メーカー(自動車など)、商社、金融(メガ、政府系、生保)、インフラなどから適当に内定をもらい、現在金融マンをしている筆者が送る、不安のない気楽な就活に向けた解説です

エントリーシート(ES)を書く前に考える 就職の倍率@就活初心者に送る内定までの道のり

現在大手金融で人事を担当する筆者が、就活初心者が悩まなくても良いのに悩んでしまう事柄を解説します。 
 
今回は、エントリーシート(ES)を書く前につい気になってしまう、内定やインターン採用の倍率について考えていきたいと思います。
あくまでも一般的な例ですので、ベンチャー企業等採用人数が極端に少なかったり、採用プロセスが特殊な企業を目指している方や、自分の大学からはなかなか受からなそうな難関企業を目指している方は、ページを閉じて、必死にESを考えてください。

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エントリーシートは2〜3人に1人通過するかも

例え倍率が数十倍~100倍と言われる企業の採用過程でも、実はエントリーシートの倍率は2~3倍、通過率は30〜50%ぐらいです。
なぜなら、企業は4,5回をかけて、徐々に人数を絞り込んでいくからです。
 
一般的には、企業の面接は3,4回程度と言われています。
また、それに先立ち、グループディスカッションを選考の過程として採用している企業もあるでしょう。
そのため、大体4~5回ぐらいにかけて内定者を絞り込んでいきます。
 
仮に、ES提出後、グループディスカッションを1回、その後面接4回(うち1回は、ほとんど落ちることのない役員面接)で、毎回50%が次のステップに進む採用過程を想定してみましょう。
 
100人がESを提出した場合、以下のように選考が進みます。
グループディスカッションに進むのは、50人
■面接1回目に進むのは、25人
■面接2回目に進むのは、12~13人(仮に12人とします)
■面接3回目に進むのは、6人
■面接4回目に進むのは、3人
となり、面接4回目で全員通過すれば、内定者は3名、倍率は33倍となります

奇抜なESを目指すより、構成や文章がしっかりとしたESを

いかがでしょう。通過率を50%(2人に1人)としても、倍率は30倍を超え、難易度の高い企業と言えます。
ちなみに、毎回33%が次のステップに進む(3人に1人が進む)場合では、内定者は1人以下、倍率は軽く100倍を超えます
それでも、ESは3人に1人通過できるのです。
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実際には企業ごとにESと各面接の通過率が異なりますが、いずれにせよ、内定までの倍率とESの倍率は全く異なります。
 
これは当たり前のことですが、改めてESを書く前にどれくらい通過するのか を意識することは重要です。
なぜなら、数多くのなかで選ばれなければならないESを書こうと思うのと、2人に1人ぐらい通るESを書くのでは、心理的な負担も違いますし、ESで意識すべき水準や、作成にかける時間も全く異なるからです。
 
10人に1人 といったように、数多くのなかで選ばれるESとするのであれば、一目を引くようなエピソードや、輝くような経歴が必要でしょう。就活生の方は、そういった意識を持ちがちだと思います。
しかし、2人に1人が通過するESであれば、その企業が普段採用している程度の学歴があり、かつ文章がしっかりと書けてさえいれば、通過者にはバイトリーダーの経験を書いた方も、サークル責任者を書いた方も当然にいます。
落ちる方のなかで最も多いのは、文章がちゃんと書けていなかったり、構成がまとまっていないESの方です。

 
なお、実際に採用に携わると、ほとんど空欄に近いESや、お題(頑張ったことは?など)に答えていないエピソードを記載する方、正直余程のことが無ければ次のステップに進んでいただくことが難しい学歴の方もいますので、さらにしっかりと準備をされた方のES通過率はさらに高まります。
 
もちろんESはその後の採用過程でも影響しますので、適当に書けば良いとお伝えしたい
ではありません。
また、熱心に取り組んだことや、貴重な経験などがあるほうが採用されやすいでしょう。
 
ただし、最終的な倍率ばかりを意識して、いざ一風変わったエピソードを何とか練るぐらいであれば、ありふれた経験でも、順序立てて文章にできるようにしたり、しっかりと説明できるように準備したほうがずっと有利だ ということは間違いありません。
 
さて、次回は具体的なESの書き方について、解説します。
また、解説してほしいことなどがあれば、ぜひコメントをお願いします。